こんにちは。まあ駅員です。
今回は「入場券」というきっぷについて書いていきます。
入場券はどんな時に使うのか、どんな使用ルールがあるのかについて紹介したいと思います。
それでは早速見ていきましょう!
結論
早速ですが、入場券について簡単にまとめておきます。
①列車に乗る目的以外で改札内に入るときに必要。
②1回限り有効。有効期限が発売時刻から2時間までの場合とそうでない場合がある。
③列車には乗れない。
④料金は130円〜200円で会社やエリアによって異なる。
⑤旅客が来駅記念に購入したり、鉄道会社が記念きっぷとして発売したりすることがある。
ここからは、①〜⑤についてそれぞれ解説していきます。
①列車に乗る目的以外で改札内に入るときに必要

まずは、入場券はそもそもどんな時に購入する必要があるのかについてです。
JR東日本の旅客営業規則には次のような記述があります。
第294条 (入場券の発売)
次の各号に掲げる者が、乗車以外の目的で乗降場に入場しようとする場合は、入場券を購入し、これを所持しなければならない。この場合、入場者の年齢別の区分については、第73条第1項の規定を準用する。
(1)大人
(2)小児(大人及び小児が、2人を超える幼児を随伴するときは、その超える幼児については、小児とみなす。)
出典 JR東日本 旅客営業規則第294条
乗車以外の目的で乗降場に入場する場合に必要と書かれています。
「乗降場」は改札内のことだと思っていただいてOKです!
乗車以外の目的で改札内に入る場合は次のような場面が想定されます。
①列車に乗る家族や友人などの見送りをするとき
②改札内の店舗やトイレなどを利用するとき
③駅構内を通り抜けるとき
④列車を撮影したりホームを見学したりするとき
など
このように、列車に乗らず改札内に入るだけの場合に入場券を買わなければならないのです。
②当日1回限り有効。有効期限が発売時刻から2時間までの場合とそうでない場合がある。

入場券は当日1回限り有効です。
1回とは、入場券を使って改札に入り、用事を済ませて改札外に出るまでを言います。
改札から出る際に入場券は「使用済み」として改札で回収されます。後でもう一度改札内に入場する場合は改めて入場券を買う必要があります。
また、時間制限が設定されている場合があり、設定の有無は次の通りです。
JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本の全駅とJR九州の小倉駅・博多駅
上記以外の駅
発売時刻は入場券の券面に記載されています。
③列車には乗れない。

入場券は改札に入るためだけのきっぷであり、輸送契約を結んでいないので乗車券代わりにすることはできません。つまり、列車に乗ることはできません。
もし、列車に乗った場合、入場料金とは別に乗った区間分の運賃を支払う必要があります。
券面に列車内に立ち入ることができない旨の記載があります。
④料金は130円〜200円で会社やエリアによって異なる。

料金は会社・エリアによって異なっています。
入場料金(大人)は以下のようになっています。
本州3社内及び小倉駅・博多駅 | 150円 |
東京の電車特定区間内 | 140円 |
大阪の電車特定区間内 | 130円 |
JR四国・JR九州内 | 170円 |
JR北海道 | 200円 |
小児は半額です。(端数は切捨て)
東京の電車特定区間と大阪の電車特定区間はそれぞれ以下の図のエリアとなっています。
⑤旅客が来駅記念に購入したり、鉄道会社が記念きっぷとして発売したりすることがある。

入場券は記念きっぷとして購入されたり、発売されたりする場合があります。
入場券は実際に駅に行かないと購入できないため、旅の記念として購入する方もいらっしゃいます。
ちなみに、上の画像は私が旅行でこれらの駅を訪れた際に記念に購入した入場券です。
また、鉄道会社は路線の開業日や新駅の開業などの際に、記念の入場券を発売することがあります。
このように、改札に入るだけという目的以外にも記念に購入し、「コレクションとして楽しむ」という使われ方もされています。
おわりに
今回は入場券についての紹介でした。
電車に乗らなくても、改札内に入るだけでお金がかかるということや、普段買う機会が少ない入場券のルールや変わった購入のされ方がお分かりいただけたと思います。
今回もご覧いただきありがとうございました!