最近、ミライロIDの提示をもって障害者割引乗車券の発売を行う鉄道会社が増えてきました。
ミライロID自体は便利なサービスなのですが、通常の障害者手帳とは異なり、割引乗車券を購入する際には条件が設定されています。
条件がやや複雑なため、発売や乗車の際にトラブルになる事例が発生しています。
この記事では、ミライロIDを使ってJRを利用する際の注意点をまとめていきたいと思います。
今回はJRの例を紹介します。JRと私鉄で条件が異なる場合があります。
こちらのサイトから、利用される鉄道会社の条件をご確認ください。
ミライロIDとは?

まずは、ミライロIDについて簡単に紹介します。
ミライロIDとは、株式会社ミライロ が運営する、障害者手帳をスマートフォンの画面に表示できるサービスです。
2019年7月にサービス開始、2020年6月にはマイナポータルとの連携が行われるようになりました。
鉄道業界では、2021年3月にJR各社など123社が対応したことで、大幅に対象が増加しました。

結論
まずは、結論として利用の際の注意点をまとめます。
①利用にはマイナポータルとの連携が必要
②知的障害者割引乗車券の購入には利用できない
③乗車の際に実際の手帳の携帯が必要
ここから、それぞれについて見ていきます。
①利用にはマイナポータルとの連携が必要

ミライロIDに障害者手帳を登録するだけでは、JRで割引を受けることができません。
必ずマイナポータルとの連携が必要になります。
マイナンバーカードをお持ちの方が、インターネット上で行政手続きを行ったり、必要な情報を確認したりすることのできるサービスです。

マイナポータルとの連携の有無は、ホーム画面で確認できます。
未連携の場合、ウサギのキャラクター(マイナちゃん)のイラストが白黒で表示されます。

連携が済んでいる場合、キャラクターがカラーで表示されます。
割引乗車券は基本的には、駅の窓口で購入するため、係員が連携状況を確認します。
②知的障害者割引乗車券の購入には利用できない
JRでは、ミライロIDを使った知的障害者割引乗車券の購入ができません。
これは現在、療育手帳はマイナポータルとの連携ができないためであると考えられます。
これまで通り、実際の療育手帳の提示が必要となります。
ミライロIDの公式サイトによると、療育手帳とマイナポータルの連携は、令和4年(2022年)6月に実装される予定であると書かれています。
③乗車の際に実際の手帳の携帯が必要

ミライロIDを利用する場合でも、手帳本通の携帯が必要です。
これは、携帯端末の故障や電池切れ時に、利用資格の確認ができなくなるためです。
まとめ
今回は、JRでミライロIDを利用する場合の注意点を紹介しました。
JRのルールをまとめると
となります。
この記事はJRのルールを紹介しましたが、JR以外の利用可能な鉄道会社と各鉄道会社ごとのルールはこちらのページから確認できます。
いま一度、ルールを確認した上で利用していきましょう!
今回もご覧いただき、ありがとうございました。