きっぷの知識

【JR】乗車券の乗り越し精算ルールは?

乗車券の乗り越し精算ルールは?

今回はJRの乗車券の乗り越し精算について書いていきます。

電車に乗り、降りた駅で乗り越し精算をしたことがあるという方は多いと思います。

基本的に、駅員さんが提示してくれた金額を支払うだけであり、精算のルールについて考えたことがある方は少ないと思います。

今回はそんな、乗車券の乗り越し精算ルールについて見ていきましょう。

結論

まずは、ルールについて簡単に列挙していきます。

乗り越し精算のルール

①「乗り越し」は区間変更の一種

②片道100キロまでの乗車券では発駅計算

③片道100キロを超える乗車券では打ち切り計算

④特殊な場合もある

⑤定期券・回数券・特別企画乗車券(お得なきっぷ)は別途乗車の取り扱いとなる。

ここから、それぞれについて詳しく書いていきます。

①乗り越しは区間変更の一種

区間変更

まずは、参考程度に乗り越しとはそもそも何かについて紹介します。

乗車券類の変更には、「使用開始前の変更」と「使用開始後の変更」があります。

そのうち、使用開始後の変更の1つに「区間変更」という取り扱いがあります。

区間変更は、乗車券類の区間を変更するもので、次の3つのパターンがあります。

  • 乗り越し:乗車券類の着駅を越えた駅へ旅行する場合
  • 方向変更:乗車券類の着駅とは異なる方向へ旅行する場合
  • 経路変更:乗車券類に示された経路とは異なる経路で着駅へ旅行する場合

後からも紹介しますが、区間変更ができる乗車券は「普通乗車券」のみです。

定期券・回数券・特別企画乗車券は区間変更ができません。

②~④で言う乗車券とは「普通乗車券」を指します。

②片道100キロまでの乗車券では発駅計算

乗車券の乗り越し精算には、「発駅計算」と「打ち切り計算」の2つの計算ルールがあります。

発駅計算

実際の乗車区間の運賃と原券(使用中の乗車券)の運賃を比較して、その差額を収受する方法

打ち切り計算

原券の運賃に関係なく、乗り越した区間分の運賃を収受する方法

片道100キロまでの乗車券では、発駅計算が採られています。

発駅計算

例えば長野駅→篠ノ井駅の乗車券で松本駅まで乗り越す場合、

精算額は長野駅→松本駅の運賃1,170円から長野駅→篠ノ井駅の運賃200円との差額である970円となります。

長野駅→篠ノ井駅は9.3km≒10kmのため発駅計算となります。

③片道100キロを超える乗車券では打ち切り計算

片道100キロを超える乗車券で乗り越しする場合は打ち切り計算となり、乗り越した区間分の運賃を精算することとなります。

打ち切り計算

例えば、新潟駅→越後湯沢駅の乗車券で高崎駅まで乗り越す場合、

精算額は越後湯沢駅~高崎駅の運賃である1,690円となります。

新潟駅→越後湯沢駅は134.7km≒135kmのため、打ち切り計算となります。

④特殊な場合もある

基本的には、片道100キロまでの乗車券では発駅計算、片道100キロを超える乗車券では打ち切り計算ですが、少し変わった取り扱いもあり、2つ紹介します。

大都市近郊区間内完結の乗車券で同じ近郊区間内の駅まで乗り越す場合

大都市近郊区間には、東京近郊区間、大阪近郊区間、福岡近郊区間、新潟近郊区間、仙台近郊区間があります。

詳しい区間についてはこちらをご覧ください。

大都市近郊区間内完結の乗車券で同じ近郊区間内の駅まで乗り越す場合の計算ルールは発駅計算となります。

大都市近郊区間完結の乗車券で同じ近郊区間に乗り越す場合

例えば、松本駅→八王子駅の乗車券で新宿駅まで乗り越す場合、

精算額は松本駅→東京都区内の運賃4,070円と松本駅→八王子駅の運賃3,410円の差額660円となります。

松本駅→八王子駅は188.0km≒189kmですが、八王子駅も新宿駅も同じ東京近郊区間の駅のため発駅計算となります。

特定の都区市内または東京山手線内の駅着となる乗車券で乗り越しする場合

東京都区内
出典:JR東日本 運賃計算の特例

この場合、乗り越す駅の方向にあるゾーンの出口の駅から乗り越し区間の運賃を精算することとなります。

特定市区内を着駅とする乗車券で乗り越し

例えば、松本駅→東京都区内の乗車券で舞浜駅まで乗り越す場合、

精算額は葛西臨海公園駅→舞浜駅の運賃である、140円となります。

⑤定期券・回数券・特別企画乗車券(お得なきっぷ)は別途乗車の取り扱いとなる。

前半の、注意点のところで書いたように、定期券・回数券・特別企画乗車券は区間変更することができません。

これらの乗車券で乗り越す場合は、厳密には「乗り越し」ではなく、「別途乗車」という取り扱いになります。

精算方法は、打ち切り計算と同じで乗り越した区間分の運賃を収受することになります。

「別途乗車」という言葉を覚える必要はありません。

別途乗車

例えば、大宮→さいたま新都心の回数券で浦和駅まで乗り越す場合、

精算額は、さいたま新都心→浦和の運賃である160円となります。

まとめ

今回は、乗り越し精算のルールを紹介しました。

最後にもう一度ルールをまとめます。

  1. 「乗り越し」は区間変更の一種 →普通乗車券
  2. 片道100キロまでの乗車券では発駅計算 →差額を精算
  3. 片道100キロを超える乗車券では打ち切り計算 →乗り越した分を精算
  4. 特殊な場合もある →同じ近郊区間への変更、特定市区内から乗り越し
  5. 定期券・回数券・特別企画乗車券(お得なきっぷ)は別途乗車の取り扱いとなる。→乗り越した分を精算

日々、鉄道を利用する際にお役に立てば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

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