こんにちは!まあ駅員です。
今回は、回数券をテーマに書いていきます。
いきなりですが、回数券は次のような方におすすめです。
電車にはしばしば乗るけど、定期券を買うほどでもないんだよな〜
とは言っても、Suicaが使えないから毎回きっぷを買わなきゃいけなくて面倒だ…
それでは、回数券についてどんなきっぷなのか見ていきましょう!
ここで言う回数券とはJRが発売する「普通回数乗車券」のことを指しています。
回数券とは

11枚綴りのお得な乗車券!
回数券は乗車券が11枚セットになっているものです。
価格はその区間の片道乗車券の価格を10倍したものです。つまり、
回数券は、その区間の片道乗車券の10回分の価格で11回乗ることがお得なきっぷです!
・例えば東京から新宿までの回数券を買う場合、東京〜新宿の片道運賃は200円なので回数券の価格は2,000円です。この場合、200円お得になります。
・また、高崎から大宮までの回数券を買う場合、高崎〜大宮の片道運賃は1,340円なので回数券の価格は13,400円です。この場合、1,340円お得になります。
このように、定期券を買うほど乗らないけど少しでも交通費を抑えたいという方にはおすすめなきっぷです!
有効期間は3ヶ月!
回数券の有効期間は、購入から3ヶ月となっています。
ICカードが普及している地域では、残高をチャージしておけば改札にタッチするだけなのでとても楽ですが、地方などICカードが普及が遅れている地域では、その都度きっぷを買う必要があります。
有効期間が長いので、頻繁に電車に乗らなくてもきっぷをストックしておくことができます。
このように、回数券はお得というだけでなく、ICカードが使えない地域においては毎回きっぷを買う手間を省けるという利便性があると言えます。
200キロ以内の区間で発売
ー回数券は片道の営業キロが200km以内の区間で発売されます。
ただし、発売駅は区間の両端の駅ということになっています。JR東日本のとある駅で券売機を使って、その駅が区間の両端にならない回数券を発券できるか試したところ、できませんでした。
途中下車・乗り越しは?

途中下車はできない
普通乗車券では原則100kmまでは途中下車不可、101kmなら途中下車可能というルールがありました。それでは、回数券ではどうでしょうか。
回数券は距離に関係なく、途中下車できません。
区間の途中駅で下車した場合、回数券は無効となり回収されてしまいます。
途中下車のルールについては別に記事を書いていますのでよろしければご覧ください!
乗り越した時の精算ルール
回数券は「区間変更」ができません。
乗り越した場合は「別途乗車」として、乗り越した区間分の運賃精算が必要となります。
☆「新前橋〜高崎」の回数券で新前橋駅から乗車し、倉賀野駅まで乗り越す場合
精算額は、「新前橋→倉賀野」の運賃(240円)と「新前橋→高崎」の運賃(200円)の差額(40円)ではなく、「高崎→倉賀野」の運賃190円です。
払い戻しのルール

回数券を買ったけど、「やっぱり使わなくなった!」ということも起こりうると思います。ここからは払い戻しのルールを見てみましょう。
回数券が有効期間内の場合に払い戻しを受けることができます。
未使用なら「発売額」ー「手数料220円」
上記のとおり、1枚も使用していないなら発売額から手数料220円を引いた額が払い戻し額になります。
(例) 東京から有楽町の回数券を未使用で払い戻すときの払い戻し額は、
発売額(1,400円)ー手数料220円=1,180円 となります。
一部使用している場合は、「発売額」−「その区間の片道運賃×使用枚数」−「手数料220円」
タイトルのところに書いてあると少々見にくいと思うので改めて書きます。一部使用した場合の払い戻し額は、
「発売額」−「その区間の片道運賃×使用枚数」−「手数料220円」です。
(例)東京から有楽町の回数券を4枚使用した後に払い戻すときの払い戻し額は、
発売額(1,400円)−(140円×4枚)−220円=620円 となります。
しかし、この回数券を9枚使用した場合はどうでしょう。9枚使用した場合は、
発売額(1,400円)−(140円×9枚)−220円= −80円
となるため、払い戻しを受けることができません。
このように、払い戻し額がない場合もあります。
おわりに
今回は回数券について紹介しました。
このほかにも鉄道の基礎的な内容で気になることがありましたら、コメントやお問い合わせから送っていただけると幸いです。
本日もご覧いただきまして、ありがとうございました!