きっぷの知識

連絡きっぷとは?

連絡きっぷとは?

今回は「連絡きっぷ」について書いていきます。

普段何気なくきっぷを買って列車に乗っていると思いますが、

そのきっぷが「連絡きっぷ」というものに該当する場合があります。

連絡きっぷとはいったいどんなきっぷなのでしょうか。知っていると鉄道を便利に、時にはお得に利用できる場合があります。

それでは、早速紹介していきます。

この記事での「きっぷ」は「乗車券」を指します。

結論

まずは結論として連絡きっぷとはどのようなものか挙げます。

連絡きっぷ

①ある会社線から別の会社線にまたがるきっぷ

②一般的な連絡運輸と通過連絡運輸がある

③乗継割引が設定されている場合がある

④発売範囲や発売会社がルールで定められている

それでは、それぞれについて詳しく解説をしていきます。

①ある会社線から別の会社線にまたがるきっぷ

連絡きっぷ

連絡きっぷの話をするには、「連絡運輸」という言葉を簡単に知っておく必要があります。

連絡運輸

あらかじめ関係事業者同士で締結した契約に基づき、異なる鉄道会社の路線を直通して人や貨物を運送することを「連絡運輸」といいます。「連帯運輸」と呼ぶこともあります。

民営鉄道、地下鉄、JRなど複数の運輸機関(交通事業体)を乗り継ぐ場合、それぞれ別に乗車券を発売していると、その都度利用者は接続駅で買い替えなければなりません。特に、相互直通運転が増えている今日ではますます不便になってしまいます。

そこで、1枚の乗車券(普通乗車券、定期乗車券)を購入するだけで複数の鉄道を利用して目的地の駅に行けるように、関係の運輸機関が協議して合意した内容を「連絡運輸契約」として結んでいます。また、これに伴って、連絡運輸規則、同取扱規則、同精算規則が設けられています。

出典 一般社団法人 日本民営鉄道協会 連絡運輸

鉄道会社には、JR東日本などのJR各社、東急電鉄などの私鉄、青い森鉄道などの第三セクター鉄道といった様々な会社があります。

ある会社(A社)の路線の駅から別の会社(B社)の路線の駅まで列車に乗る場合、

途中で会社が変わるため本来であれば、A社のきっぷとB社のきっぷを別々に買う必要があります。

しかし、これでは2回財布を出さなければならないので手間がかかります。

そこで、あらかじめ出発駅で別会社線の分も合わせて1枚のきっぷを発売してしまおうというのが、連絡運輸というものです。

この連絡運輸のルールのもとに発売されるきっぷを「連絡きっぷ」と言います。

まあ駅員

ちなみに、JR東日本からJR東海にまたがるきっぷなど、あるJR線から別のJR線へまたがるきっぷは「連絡きっぷ」とは呼びません。

②一般的な連絡運輸と通過連絡運輸がある

連絡きっぷには主に2つの形態があります。

一般的な連絡運輸

連絡運輸

これは連絡きっぷの基本的な形態です。

上の図は二戸駅から北上駅まで在来線で旅行する場合の例です。

二戸駅から途中の盛岡駅まではIGRいわて銀河鉄道線ですが、盛岡駅から北上駅まではJR東日本 東北本線となります。

会社が異なりますが、両社が連絡運輸の契約を結んでいるため、あらかじめ二戸駅から北上駅までのきっぷを1枚で購入することができます。

基本的に運賃は最初に乗る会社分と後から乗る会社分の運賃を合算した額になります。

図の例の場合、いわて銀河鉄道分2,000円とJR分860円を足した2,860円となります。

※ここでは、後から紹介する「通過連絡運輸」と区別するために「一般的な連絡運輸」という表現をしました。

通過連絡運輸

通過連絡運輸

通過連絡運輸とは、ある会社線(A社)から別の会社線(B社)線を通過し、再びもとの会社線(A社)の駅まで旅行する場合に1枚のきっぷを発売できる取り決めです。

この場合の運賃ですが、A社線分の運賃は最初の区間と後の区間の合計営業キロから計算され、それにB社線分の運賃を足したものが発売額となります。

図の例では、最初に乗車する路線はJR線、その後えちごトキめき鉄道線を通過し、再びJR線へ入ります。

間にJR以外の会社線が入っていますが、通過連絡運輸の取り決めがあるためきっぷを1枚で発券できます。

図の例の場合、JR分の運賃は長野~上越妙高の59.5kmと

 

直江津~長岡の73.0kmの合計132.5km(≒133km)の運賃2,310円となります。

 

これにえちごトキめき鉄道分340円を足した2,650円が発売額となります。

旅行中に2回も会社が変わりますが、1枚のきっぷを購入できるのでとても便利です。

まあ駅員

通過連絡運輸を利用すれば、きっぷを分けて購入するよりも基本的に安くなります。

③乗継割引が設定されている場合がある

連絡きっぷでの乗継割引

連絡きっぷを購入すると、区間によっては乗継割引が設定されており、きっぷを別々に購入するよりも少々安く購入できる場合があります。

図の例は、青い森鉄道 東青森駅からJR東日本 津軽新城駅まで旅行する場合の例です。

本来なら運賃は、東青森駅〜青森駅の青い森鉄道分260円と青森駅〜津軽新城駅のJR分190円を合算した450円となりますが、

この区間では乗継割引が適用されるため390円となっています。

この乗継割引は短距離の利用で2回初乗り運賃が発生することによる割高感を抑えるために実施されています。

④発売範囲や発売会社がルールで定められている

連絡運輸範囲

連絡きっぷは、発売範囲や発売会社のルールが定められています。

連絡きっぷを発売する範囲を連絡運輸範囲といいます。

最初に例に挙げたIGRいわて銀河鉄道とJR東北本線の連絡運輸範囲ですが、IGRいわて銀河鉄道の公式サイトには次のように記されています。

これを見ると、IGRいわて銀河鉄道各駅からJR東北本線への連絡きっぷを発売する場合は、一ノ関駅まで発売できるルールとなっていることが分かります。

そのため、図のように二戸〜北上のきっぷは1枚で発売できますが、二戸〜福島のきっぷは発売できないことが分かります。

1枚のきっぷで発売できない場合は、2枚に分けて買うか、買える駅まで買って不足分を車内または降りる駅で精算することになります。

また、連絡きっぷは関係する両社で発売できる場合もあれば、片方の会社しか発売しない場合もあり、それについてもルールで定められています。詳しくは利用する鉄道会社の公式ページなどでご確認ください。

まとめ

最後に記事のまとめです。連絡きっぷは

  1. ある会社線から別の会社線にまたがるきっぷ
  2. 一般的な連絡運輸と通過連絡運輸がある
  3. 乗継割引が設定されている場合がある
  4. 発売範囲や発売会社がルールで定められている

でした。鉄道旅行に連絡きっぷを活用してみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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